プレイヤーが一国の元首となり,他国と戦争や貿易をしながら自分の街を育てる"ANNO"シリーズ。前作のANNO1602は,日本でも
「創世記1602」というタイトルでM3エンタテイメントよりリリースされ,多くのファンを獲得したことで知られる秀作だ。
今回のE3の会場には
最新作の「ANNO1503」が展示されており,マニアの視線を集めていた。今回も前作同様に交易をベースに建国を行ない,立ちふさがるライバル国には軍事力による鉄槌を下し,自らの国家をより強大モノにしていかなければならない。前作と比較して基本的なゲームシステムに大きな変更は見られなかったが,
視覚面でのパワーアップは素晴らしいの一言だ。国家毎に異なるグラフィックスなどが用意された点なども好感触だろう。前作ではユーザーもCPUも同じ建物やユニットしか作ることができきなかったため,なんだか国家間の戦いというよりも,同国内での内紛という感じであった。
ところが「ANNO1503」になり,
国家ごとにビジュアルが異なるようになったほか,
国別に思考ルーチンが用意されているという。そのため,戦闘に対して積極的な国家もあれば,消極的な国家もあるそうだ。ちなみにゲームに登場する国家は8種類とのことで,手を結ぶ国によってゲームの展開は大きく変わってくることだろう。
戦闘に関しては歩兵,銃歩兵,騎兵,大砲など12種類が登場。行軍の際にはフォーメーションなども組めるようになっており,なかなか楽しめそうな雰囲気であった。
会場に置かれていたデモ機は,とりあえず動くというもので,あまりゲームを堪能できなかったのは残念だが,スタッフの話では建物同士の連携も健在で,なかなか楽しめるものに仕上がりそうだとのこと。前作では「畑を制作して小麦を育てる」→「近くに農家を建てて収穫」→「風車小屋で小麦粉に」→「製パン工場でパンを焼く」→「できあがったパンは住民の食料や交易品として利用……」。といった
建物同士のリンクが大きな魅力であり,街の設計には頭を悩ませたが,今回新しいリンクもあるようなので楽しみにしたいものである。発売日などはかなり先になるらしく日程は未定だが,続報が入り次第お伝えしよう。
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