[E3速報#44]Axis - 05/26 14:17

・高い完成度を見せる韓国製のロボットシューティング
 Kentiaホール入り口に構える韓国ブース。その中で最も我々の目を引いた作品が,ここで紹介する「Axis」だ。Axisは,和製のロボット物アニメーションの影響が色濃い3Dアクションシューティング。人型機動兵器がバーニアを吹かしてステージ内を飛び回り,マシンガンやミサイル,ロックオンをしてからホーミングレーザーをぶっ放す様は,まるで日本のロボットアニメーションをそのまま再現したかのような雰囲気だ。プレイヤーが機体を構成する各種のパーツを選択して,自分だけのオリジナル機を作り出すことも可能で,さらには機体の色の設定など細かいカスタマイズを行うことができる。"ロボ燃え"な人が泣いて喜ぶ要素が満載のゲーム,それがこのAxisなのだ。

・Quake+和製ロボットアクション=Axis?
 ロボットアクションというと,国産ではフロムソフトウェアから発売されている「アーマードコア」を連想する読者も多いことだろう。しかしこのAxis,ゲームシステム自体はQuakeなどのFPS(一人称視点シューティング)に近いものとなっている。ただ,Quakeシリーズとの決定的な違いは,キャラクターがアニメ調デザインの人型ロボットであることと,地べたを歩くことのない"無重力"での戦いを表現しているところだろう。このゲームでは,自機が常に飛行しているために左右だけではなく上下の移動も重要になっており,フライトシミュレータと通常のFPSを足して二で割ったような独自の操作感覚が非常にユニークである。少し前にあった「STARCHASE」を3Dにしたような感じとでもいおうか。

・やはり対戦が主体
 インフラ整備が進み,ネットワークゲームが大流行しているお隣,韓国。そんな状況もあるせいか,このタイトルも例に漏れずネットワーク対戦を主眼にすえたゲーム設計がなされている。最大で16人までのマルチプレイをサポートし,デスマッチを始めとしたさまざまな対戦ルールと,宇宙空間から陸上まで揃えられたいくつかの対戦マップが用意されている。すでに製品版が登場しているのだが,現在は韓国と台湾にサーバーがあるようで,試しに入ってみた韓国のサーバーは昼でも多くのプレイヤーで賑わい,盛況な様子だった。

 「韓国産ねぇ」という向きの人もいるかもしれないが,本作は高いクオリティを誇るなかなかの秀作だと感じた。細かい点を見ればまだまだ画面の荒さが目立つし,システム面での奇抜さにも欠ける部分がある。だが,それを補うほどの面白さの鱗片を,このタイトルでは感じることができる。ロボ好きなプレイヤーはチェックしてみると良いだろう。ちなみに国内ではオーバートップなどに何度か入荷しているので,聞いてみるのもいいだろう。

(C) 2000 Jamie System Development Co. Ltd. All rights reserved.


←Back to Daily News
←Back to News Archive