NVIDIAのデモとしてもよく知られる,ドイツのCrytech Studiosの処女作である第1人称視点型3Dシューティングゲーム
「X-Isle:Dinosaur Island」が,UBI Softから発売されることが決定した。会場では,わずか2台のマシンでしか公開されていなかったにも関わらず,同社のブース内でも大きな関心が寄せられていた作品だった。
X-Isleは,突如南海に恐竜列島が出現したことを受け,なぜこの島々が何千年も人類に気付かれずに存在していたのかを調査に乗り出す
国連部隊の団員が主人公。この列島は,五つの島から形成され,それぞれ三つから六つほどのミッションが用意されている。数人の兵士を操るスクワッドベース型のゲームとなり,恐竜が進化した爬虫類人間と戦うことになるのだ。
独自に開発されたCryエンジンは,ハードウェアT&L,環境マッピングや反射マッピングなどのテクスチャ技術,ヴァーテックスモーフィングなど,GeForce3で活用されているDirectX 8のグラフィックス機能を余すことなくフィーチャーしている。秒間500万ポリゴンを表示できる,パワーのあるゲームエンジンなのだ。
しかし実際のところ,
会場で公開されていたものはテクノロジーデモの意味合いが濃く,プレイヤーキャラクターこそ操作をできるものの敵やチームメイトがおらず,実際のゲームプレイを判断するには至らなかった。しかし,バンプマッピングでリアルな質感を持ったトリケラトプスやラプターが徘徊し,テラノドンが空を飛んでいる。プレイヤーが,恐竜を銃撃することはできないが,獰猛な種類の恐竜であるならばプレイ中に襲ってきたりすることもあるらしい。この場合は,プレイヤーは近くの建物に避難するほかに手段はないようだ。この仕様は,違った意味でマルチプレイヤーモードでも活用されそうで,敵に注意を取られている隙に背後から恐竜に襲われるというような出来事も起こり得るとの話だった。
E3へ向けたデモの製作が間に合わなかったために会場でのデモプログラムは最新のものではないということだったが,それでもX-Isleの可能性を見るには十分だったように思える。とりあえず下の画面写真を見てほしい。X-Isleは,PCやXboxを始めGamecubeやPS2でも開発される予定だということだが,特にPCバージョンにはMODを製作するためのレベルエディタやモデル製作ツールが付加されることになるとの話だ。
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