見るものを身震いさせるような迫力のグラフィックスを搭載し,遂にUnrealの最新作が公開された。
Unreal 2はUnrealエンジンで製作され,その緻密なグラフィックで好評を得た「The Wheel of Time」を製作したLegend Entertainmentが開発中。ちなみにUnrealの開発元であるEpic Gamesはストーリーや設定などでアドバイスを与えながらも,現在はUnreal2エンジンを使ったXbox専用タイトル「Unreal Championship」を製作している。
Unreal 2では,プレイヤーは"Terran Colonial Authority Frontier Marshal",つまり「テラン植民当局前線部憲兵司令官」という英語でも日本語でも長すぎる肩書きを持った兵士として,銀河の果ての秩序を守るために活動することになる。ゲームの序盤では,プレイヤーの任地に宇宙の未来を決定するほどの物体があるのが発覚し,前作で登場したSkaarjを含めて5種族のエイリアンたちが侵攻してくる。
舞台は七つの惑星にまたがり,25レベルで構成される予定だ。ストーリー自体は,Half-Lifeのようにインゲームムービーが多用されて進行していく。
デモを見てまず驚かされるのが,その世界の美しさである。広大な屋外が表現され,その星には固有の動物たちが存在している。テクスチャーも細かく,爆発効果も最新のパーティクルシステムで表現されている。そのほかにもハードウェアT&LなどDirectX 8の機能をフルに駆使しており,GeForce3を持っていれば,その見事なグラフィックスを満喫できるだろう。すでに発表されているアイーダという名前の女性キャラクターは,プレイヤーに指示を出すオペレータとして登場するが,今回のデモではこのキャラクターを使った表情のデフォーメーション機能を披露。これはDirectX 8で装備されているProgrammable Vertex Shaderを使って実現されたもので,
ゲーム中のキャラクターの表情がリアルタイムで変更されることを可能にしたものだ。
レベルデザインは多岐にわたっており,異様な雰囲気を持ったエイリアンの基地内や,アステロイドベルト中の隕石を飛び移りながら,無重力のままで戦うものも披露された。シングルプレイヤーモードでは,状況によっては数人に指示を出しながら攻略する局面もある。さらにマルチプレイヤーモードでは,専用マップが20種類程度が付加されることになっており,デスマッチやチャプチャー・ザ・フラッグはもちろんのこと,キャラクタークラスをベースにしたチーム戦も考案されている。発売は,欧米ではInfogrameから
2002年の第1四半期を予定しており,奨励システムはGeForce2搭載のPentium/500MHz程度が要求されることになりそうだ。
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