Age of Empiresシリーズで実証されているEnsemble Studiosの英知に,LucasArtsが誇る不朽のコンテンツ「スター・ウォーズ」を掛け合わせたのが,この
「Star Wars:Galactic Battlegrounds」である。本作品では,プレイヤーは6種類の文明(反乱軍,帝国軍,通商連合軍,皇国ナブー,グンガン族,ウーキー族)から好みのものを選択し,激しい戦いを繰り広げることになる。氷で覆われたホス星や砂漠のタトゥイーン星など,スター・ウォーズでは馴染みの深い激戦地区を題材に,それぞれ6〜8個のマップで構成された6種のキャンペーンをプレイすることになるのだ。
基となるエンジンにAge of EmpiresII:The Conqueroresを採用しているだけあって,ゲームシステムは基本的にはほぼAgeシリーズを踏襲。木材や石材,鉄鉱,食物に加え,
炭素やノバクリスタルを資源として収集し,生物工学やジェダイスキルといった技術ツリーを進化させていく。ただし,技術を身につけることでAgeシリーズのように"時代"が発展していくのではなく,"テクノロジーレベル"が1から4まで向上していくという形に置きかえられている。
今回公表されたGalactic Battlegroundsのユニークなポイントは,なんといっても(AoEのキャンペーンシナリオのように)
選択した文明にそれぞれ数人のヒーローユニットが存在することだ。特に,オビ=ワン・ケノービやダースベーダーのようなジェダイ騎士は,このゲームでは貴重な至近距離攻撃型のユニットであるばかりか,フォースを使って敵ユニットを混乱させたり,味方に付けたりすることもできる。ヒーローユニットのほかにも,反乱軍にはスノースピーダー,帝国軍にはAT-ATスノーウォーカーというように,特殊ユニットも用意されている。1ゲーム中,1軍につき200ユニットまでを生産できるだけあり,デモでもかなり派手な戦闘を見ることができた。
また,Ageにおける城壁の代わりに,
シールドや電力の概念がゲーム化されているのも面白い。シールドジェネレーターは,周囲の建物やユニットを広範囲に防御してくれるというものだ。突撃してくるX-WingやTIE Bomberの編隊を一撃で玉砕するほど強力だが,パワーコア(発電装置)が破壊されたとたんに作動不能になり,敵部隊の格好のターゲットになってしまう。ちなみに爆撃機からの攻撃は,地上ユニットには相当な脅威になるだろうが,各文明には対空放射台のような防衛専用の建築物が用意されているので安心。身を守る手段はシールドだけではない。
今回公式に説明されることはなかったが,前述の種族Listでいうと,非力なウーキー族はどうしても見劣りしてしまう。開発者によると,そこは
ゲームとしてのバランスを保つことを優先し,原作には登場しない兵器を登場させることになるという話だ。さらには,相性のいい文明同士でユニットや技術を提携し合うこともできるようにするなど,プレイヤーにはさまざまなオプションが与えられる。すでに
エレクトロニック・アーツ・スクウェアによって日本語版の開発も進んでおり,今冬に予定されているアメリカでの発売に限りなく近い時期には,日本でも正式発売されることになりそうだ。
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