・来て,見て,触った! 日本中の,否,世界中のプレイヤーが本当に首を長くして待ち望んでいる期待のリアルタイムストラテジー(以下,RTS)である
「WarCraft III」(以下War3)だが,E3ではついに
誰でも触れるプレイアブルな状態での公開となった。世界的な注目作品だけに,会場内には広いブースとどでかいプロジェクターが用意されており,リアルタイムストラテジーの先駆けタイトルとしての貫禄を見せ付けていた(そこで流していたビデオのやかましさも一級品だったが)。
気になるシステムだが,資源の回収からユニットの生産に至るまでの一連の流れは,これまでのシリーズとそう変わることがないようだ。生産ユニットで資源を集め,その資源を使って軍事力を増強していくというわけだ。
・戦いの鍵を握るヒーローユニット War3には,一般的に生産する通常ユニットとは別に,高い能力と特別な技能を獲得しているヒーローユニットというものが存在する。ヒーローには「ストレングス」「アジリティ」「インテリジェンス」といったパラメーターがあり,戦闘能力や魔法の使用回数などの影響を及ぼす。これらは,ヒーローユニットのレベルや装備しているアイテムで向上させていくことができるようだ。
・豊富なアイテムでヒーローユニットを強化できる!? 今作の目玉的なシステムであるヒーローユニットは,各々が4ずつのインベントリーを保有している。ヒーローは,このインベントリーの空きの数だけ,武器を始めとした様々なアイテムを装着させることができる。Heroes of Might&MagicIIIのような雰囲気を想像してもらえればいいだろうか。また,マップ上に存在する「商店」へヒーローユニットを向かわせれば,いろいろなアイテムの売買を行うことも可能。
・見た目よりも遊びやすさを追求 最近のRTSは,とにかく3D化がブーム。今回のE3のRTS御三家である「AoM」「Empire Earth」「WarcraftIII」は,すべからく3Dである。だがこのWar3,箱を開けてみると,基本的には全てを3D化した描画にも関わらず,表示視点はトップビューからカメラ一つしか存在しない。ズームイン/アウトを行うことはできても,視点を"回転"させたりすることはできないのだ。つまり,ゲームの視点に関しては,完全な3D表示というより"擬似3D"という表現のほうが適切だろう。ただ,ここは「見た目なんかよりも遊びやすさが第一だ」と言わんばかりのBlizzardらしさを感じるオリジナリティといえるのではないだろうか。
操作のしやすさ,ゲームプレイの快適さなどをとことん追及しているWarcraft III。やはり,見逃せないタイトルの一つであることは間違いがなさそうだ。
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