まずパッと見には,
北アフリカの「砂漠」のステージが非常に印象的。いままでと全然違う描画のせいか,ゲームの雰囲気が新鮮に感じられるものだった。こころなしか,描き込みも一段と細かくなったように見受けられる。
当サイトでも何度かこのアドオン版についてのNewsを報じてきたが,いままでに明かされた「ユニットやミッションの追加」のほかにも,バグフィックスやシステムの細かい改善などが多く盛り込まれた模様。本日得られた情報を,以下に紹介しよう。
■アドオン概要 30種類を超える新ユニットの追加
対戦時のルール設定を変更可能
四つのキャンペーン(ドイツ,アメリカ,ソ連,イギリス)
ミッションエディタ添付
39の新ミッションを追加
20の新マルチプレイ用マップを追加
ユニットの移動ルーチン改良
新しいゲーム要素の追加
"秋"のマップと"砂漠""冬"のマップの追加
GameSpyに対応
ゲームインタフェースの改善
・30種を超える新ユニット 各軍の「衛生兵」を始めとし,以下にざっくりと新規追加ユニットを紹介しよう。そもそもこの元テキストがオリジナル表現ではないうえに,原語のスペリングを無理やり表記しているものもあるのでやや異なる表現もあるが,ご了承のほどを。
##ロシア軍##Br-5 mortar,152mm howitzer,160mm mortar,M-5 prime mover(lendlease),Gaz-67b jeep,ISU-152 SPG,ZIS-42 truck,NKVD troopers for USSR,Medics
##ドイツ軍##Kubel jeep,Flak-88 AA,Sd.Kfz.11,LeFeld 150mm howitzer,Hummel SPG,Sd.Kfz.301,Hetzer SPG,Sd.Kfz.303,Sd.Kfz.250.10,Medics
##イギリス軍##Tetrarch,Matilda,Cruzader,87.5mm howitzer,76.2mm gun,Bazooka-men,Medics
##アメリカ軍##M-4,M-37(w/105mm howitzer),M-3,M-18 Hellcat SPG,Mack 6x6,M1A1 howitzer,Medics
・対戦時のルール設定を変更可能に 決められたルールで遊ぶしかなかった「Sudden Strike」だが,アドオン版からは,マルチプレイ時の設定画面でいくつかのルール変更を行えるようになった。
・気球を確保した時の援軍が来るまでの到着時間
・気球を失ってから敗北するまでの時間などを自由に決めることができるのだ。
今までは,すべての気球を確保してからさらにその状態を守りきる必要があったのだが,アドオン版だとルールの変更によっては
気球を確保した瞬間に勝利とすることもできるわけだ。対戦時におけるルール面の自由度の低さは改善を求められていた部分なだけに,結構嬉しい配慮なのではないかと思う。
またユニットのAIルーチンも改善されているようで,多く見られた
「ユニットがマップのオブジェクトに引っかかってしまう」症状などが改善されている。些細な部分ではあるがプレイヤーにストレスを強いるところなだけに,よりスムーズな移動と展開が可能になるところは非常に喜ばしい点であるといえよう。
・ミッションエディタは本格的 お次は,期待されている
ミッションエディタの話題。これが単なる「マップ作成」にとどまらない,本格的な内容になっていることが判明した。というより,もしかして開発者が作っていたものそのままかも……。一応Windowsライクな画面設計と操作性を備えているが,マップにオブジェクトを配置するだけでなく,
スクリプトなどを組むこともでき,気合いでキャンペーンなども作れそうな勢いだ。
また,ユーザーが画像などを用意さえすれば,このエディタを使って
全く新しいユニットを作り出すこともできるようなので,FPSのMODばりに,ゲームが
"ユーザーの手により進化"していく楽しみを期待できる。メーカー側も積極的にユーザーの手によるシナリオやマップを紹介していきたい方針のようだし,その期待もさらに膨らむというものだ。
・新しい要素も目白押し また,従来のユニットに対する細かい修正や新要素の追加なども行われている。
双眼鏡を使った遠方の敵陣の偵察を始めとして,一風変わったところでは,
将校の近くにいる兵士の成長速度アップ,のような新要素もある模様。新しいユニットとマップの追加も含めて,Sudden Strikeの戦術に新しい風を吹き込むことはまず間違いないだろう。
最後になったが,
日本での発売は7月末から8月頃を予定しているらしい。一刻も早い発売を願うばかりだ。