西暦29475年の未来。人類は，高度に発展した文明を使って銀河系へと進出していった。このときに殖民化された多くの惑星のうち，銀河の果てにある"Rubi-ka"と名付けられた惑星が，AOの舞台だ。
　この惑星では，Notum という特殊な物質を目的として資金を投じる"Omni-Tek"社と，Omni-Tek社のRubi-ka進出に賛同できない人々の組織"Clan"との間で抗争が繰り広げられている。プレイヤーはこの二つの勢力と，どちらにも中立の立場を保っている"Neutral"の三つの勢力のうちの一つに属すことになる。AOの面白いところは，これらの勢力関係をプレイヤーにゆだねている部分だ。あまりにも偏ってしまった場合はGM（ゲームマスター）の介入が検討されているが，基本的にどの勢力が力を持つかはわからない。ちなみにこの"勢力"によっての職業の制限などはなく，ただそのキャラクターがおかれている環境が異なるだけだ。
　またAOの世界では，現在の人間に非常に近い能力を持つ"Solitus"，素早さを高めた"Opifex"，腕力とスタミナに特化した"Atrox"と，技術者に向いた"Nano"の4種類のヒューマノイドが登場する。それぞれには長所があり，短所があるが，これも勢力や職業の制限はない。

　前述したようにAOの世界はSFなので，プレイヤーが操る武器には銃や光学兵器などがメインで登場する。また，ナノテクノロジーという技術（Omni-Tek社が独占状態にある技術でもある）を応用した"スキル"（魔法のようなもの）を使っていくこともできる。これらのスキルを使うためには，そのスキルにポイントが振られていなければならない。つまり銃器を使うためには，銃スキルがある程度（武器種によって異なる）必要などとなるのだ。
　UOやEQなどとはまったく違った世界観を持つAOは，現在順調にβテスト中で，発売時期は未定となっている。この連載ではβテストで得られた情報を元にして，ゼロからAOを始めていく様子をお届けしよう。

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